この展示は終了しました

第80回 こんなところにも!「和菓子で楽しむ錦絵」展

展示開催期間:2021.9.17~11.23

祭礼で縁起物の菓子を求め、旅先の茶店では餅や饅頭でひと休み。錦絵には甘いものを楽しむ人々の姿がしばしば見られます。
今回は虎屋文庫所蔵の菓子関連の錦絵から、江戸~明治時代のものを中心に約100点選び、菓子とともに展示いたします。なかには目立たぬところに描かれているものも……。
会場の見どころをご紹介しましょう。

1、くらしの中の菓子 ~四季折々に親しむ~

錦絵に、子どもたちが端午の節句に柏餅を食べるさまや、年末に大勢で餅を搗くさまが描かれているのを見ると、1年を通じ菓子が楽しまれていたことがうかがえます。多くはおなじみのものですが、かつて酉の市(とりのいち)の縁起物だった粟餅(あわもち)・黍餅(きびもち)のように、錦絵でしか見られない菓子もあります。
※現在は、山椒風味の新粉餅「切山椒(きりざんしょう)」が知られる。

「江戸名所百人美女 とりのまち」 「とりのまち」とは酉の市のこと。左下に粟餅・黍餅が描かれている。

2、病を退け 福を呼ぶ ~疱瘡(ほうそう)には赤い色が効果あり~

江戸時代、死の病と恐れられた疱瘡(天然痘=てんねんとう)に効果があると信じられたのは、なんと赤い色。赤一色で摺った菓子袋に赤い色の干菓子を入れたものなどが見舞いの好適品とされました。袋には、病魔退散と回復を願うさまざまな意匠が……。達磨(だるま)は「病から起き上がる」。では、富士山は何を表しているのでしょうか。答えは会場にて。

3、名物菓子と菓子屋 ~桜餅がいっぱい!~

桜の名所、隅田川の名物といえば桜餅。竹籠に入れ売られるのが定番で、錦絵でも嬉しそうに竹籠を提げる人々の姿が見られます。今回、所蔵する桜餅関連の作品を全て展示いたします。行楽気分でご覧になってみてはいかがでしょうか。

4、芝居で楽しむ ~歌舞伎役者への贈り物~

江戸庶民最大の娯楽とされる歌舞伎。上演の際には贔屓筋(ひいきすじ)から人気役者へ井籠(せいろう=菓子を入れて運搬する容器)を贈り、芝居小屋の前に高く積む風習(積井籠)がありました。会場ではその様子をグラフィックで再現します。

5、旅でひと休み ~茶店であじわう~

「東海道五十三次」ほか旅の情景を描いた錦絵では、旅人が街道を行き来し、茶店でおいしそうに餅や饅頭などを食べる姿を見ることができます。なかには「旅の恥はかき捨て」とばかりに少々羽目を外している人たちもいますが、甘いもので旅の疲れを癒したいと思うのは、今も昔も変わらないといえるでしょう。

「東海道名所之内 権太坂」より 東海道、権太坂(神奈川県)の茶店で、名物のきな粉のぼた餅を武士が楽しんでいる。

〈概要〉
会 期 2021年9月17日(金)~11月23日(火・祝)
開館時間 10:00~17:00
休 館 10月6日(水)、11月6日(土)
料 金 入場無料
場 所 虎屋 赤坂ギャラリー (とらや 赤坂店 地下1階)
〒107-8401 東京都港区赤坂4-9-22

開催にあたって

手指消毒用アルコールを設置しております。
会場内混雑の場合、少しお待ちいただく場合がありますのでご了承ください。

著作権について

虎屋のウェブサイト上に掲載しております内容(上記の記事内の文章を含みます)に関する著作権その他の権利は虎屋が有しており、無断に複製等行いますと著作権法違反等になります。当ウェブサイトに関する著作権等については、以下のページをご覧下さい。

著作権について