河鍋暁斎筆「四季風景五月幟図」明治時代

2024.05.01

菓子資料室 虎屋文庫では虎屋歴代の古文書や古器物に加え、菓子に関わるさまざまな資料を所蔵しています。このコーナーでは、その一部をご紹介していきます。

 

 絹本着色(118.0×40.1㎝・本紙寸法)(無断使用を禁じます)

今回は、河鍋暁斎(かわなべきょうさい・183189)の「四季風景五月幟図(しきふうけいさつきのぼりず)」をご紹介します。

暁斎は、下総国古河(現・茨城県古河市)に生まれ、2歳の時に家族とともに江戸に出たのち、7歳で絵を学びはじめます。幕末から明治時代前半の江戸・東京において、狩野派絵師として活躍しますが、浮世絵や風刺画なども手掛け、日本のみならず海外でも高い評価を得ました。

 「四季風景五月幟図」では、茅葺屋根の家の鯉のぼりが空高く舞い上がっています。遠景の富士山に、鯉のぼりの尾がかかっている構図が、絶妙といえるでしょう。また、青々とした水田と黄金色の稲田、雪化粧をした富士山を同画面に描くことで、一幅で夏から冬までの季節の移ろいを表しています。端午にあわせ、菖蒲を使ったくす玉や、鎧兜、金太郎、鍾馗(しょうき・中国で疫病神を追いはらうという神)、鷹の飾り物といった設えも細かく描かれており、大変楽しい作品です。

くす玉と、鎧兜、金太郎、鍾馗、鷹の飾り物

この作品は、2024519日(日)まで、虎屋 京都ギャラリーにて展示しております。実物を近くで見ることが出来る貴重な機会ですので、お近くにいらした際は、是非ご来場くださいませ。

虎屋 京都ギャラリー 虎屋所蔵品展「水のいきもの」

 

 

著作権について

虎屋のウェブサイト上に掲載しております内容(上記の記事内の文章を含みます)に関する著作権その他の権利は虎屋が有しており、無断に複製等行いますと著作権法違反等になります。当ウェブサイトに関する著作権等については、以下のページをご覧下さい。

著作権について