『あじわい』No.231(2026 SUMMER)に寄稿しています
2026.07.06
掲載情報
根津美術館「特別展 虎屋のおひなさま」は、
会期末の3月29日(日)まで休館のまま、閉幕しました。
展示会場で直接ご鑑賞頂くことは出来ませんでしたが、図録にない画像やエピソードも交えながら、主要な作品をご紹介させて頂きました。今回をもって最終回とさせて頂きます。

婚礼用具一式、膳物、重箱など極めて精緻で美しい七澤屋の雛道具の中に、ひと際異彩を放つ「牡丹唐草文蕎麦蒸籠」、いわゆる「ざるそば」の一式があります。
雛人形、雛道具をしまう3月4日、蕎麦を雛段に供え、食べる風習※がありました。この風習にちなんで「ざるそば」の一式が雛道具として作られたのです。「今年もお雛様を飾ることができました。来年も無事に飾ることができますように」という願いを込めて蕎麦を食べたのでしょう。
次に展示を開催するときには、皆さまとにお目にかかることができるよう祈念し、この連載を終わりたいと思います。
※年越蕎麦の吉例に通じるものがある。
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左:二段の蒸籠。すだれも本物と同じつくり。
右:そばつゆ徳利。薬味皿。牡丹唐草文蕎麦猪口。根来塗盆。
なお、本展示の内容をまとめた図録『虎屋のおひなさま』が根津美術館より刊行されています。
展示作品全ての画像とともに、新たな撮影を加え、作品の特徴、技巧など見やすく構成しています。
また、最新の雛に関する研究を踏まえた論考も掲載しています。
購入方法、価格、送料などの詳細はこちらをご覧ください。
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